オンライン英会話を50回続けてみた
5月の上旬からオンライン英会話をやり始めました。 50回ほぼ毎日やってみたので、オンライン英会話を楽しくするコツを書いてみたいと思います。
下準備
私の教材は文法を勉強するというより、ある話題についての質問に対して答えていくというものです。話題が限定されているのと、質問が教材に書かれているので準備がしやすいです。
下準備として、
- 挨拶に続く何かを用意する
- 質問に対する答えを用意する
をしています。
下準備は必要か?
私は必要だと考えています。理由は以下のとおりです。
- いきなり話を振られても英語で答えられない
- 用意されたセンテンスの間違いを指摘してもらう
- 話が引っ張れないと楽しくない
まだアドリブで全てを乗り切る自信もないですし、文法に従ったセンテンスを瞬時に作れるほどの自信もありません。日本語でも話に詰まることがある人なので、下準備は大事だと思っています。
挨拶に続く何かを用意する
初めての講師は「自己紹介してね」というのがほとんどです。これはワンパターンで良いです。
- 本名
- ニックネーム(私のニックネームはスペルと読み方が違うので)
- 職業
- 趣味
くらいです。 ニックネームが珍しいのか時々、「なんで?」聞かれます。 場合によると「なんで勉強しているの?」とか「どこに住んでいるの?」とか聞かれます。想定問題集を作っておくと対処しやすいかもしれません。
2回目以降の講師は「今日はどう?」みたいなことを聞かれますので、おなじみの"I'm fine."と天気の話題です。意外と講師もフィリピンの天気の話をしてくれます。天気の話題は日本人の専売特許かと思っているのですが、日本人に合わせてくれているんですかねぇ?
質問に対する答えを用意する
次のレッスンで使う教材がわかっているので、それを一通り読んでおきます。
最初に話題となる絵が出てきます。二人くらいの人がいて、何をしているかということを述べるものです。 最初は2センテンスくらい作っていたのですが、「で?」とか聞かれることが多くなってきたので、3〜4センテンス考えるようになりました。
質問に対する答えを言うエクササイズは最後なので、単語やロールプレイのセンテンスは音読しておきます。
最後に質問に対する答えを用意します。全部で20個質問があります。1レッスンのうちに全部終わることもあるし、次回持ち越しの時もあります。20個ぐらいやるとその教材は終わったことになります。一回で全部終わった時は「あまり講師の興味を引けなかったのかな?」と変な反省をしています。
この20個の質問に対して答えを用意するのですが、結構大変です。1問1答ではなく、1問2〜3文考えます。使いたい単語を調べたり、文法についてもわかる範囲でチェックします。 なるべくシンプルなセンテンスを考えます。「複雑な文はまだ作れません」ということを多少アピールしておかないと「こいつ、できるな?」と思われて早口な上にマシンガンを浴びます。
本番では、「どうせ間違うのだから」と開き直って積極的にセンテンスを直してもらうようにしてます。直してもらうだけでなく、言い換えをしてくれたり、もっと簡単な言い方を教えてくれることもあります。
ただ淡々とテキストを進めていくだけでは楽しくありませんし、時にはアドリブも必要です。そのために質問の回答にジョークや笑ってもらえそうなことを仕込んでおきます。真面目に答えるのも良いと思いますが、私の教材は自分の考えを発表する場合でもあるので、質問に対してちょっと外れていると思う回答も入れておきます。
前のレッスンではこんなやりとりにしてみました。
Q: Do you know anyone who is on a diet right now?
A: I know! It's me! The weight is not less.(←これ、間違えているよねぇ)
案の定、ウケました。 この後「私もなのよぉ」とかマシンガンが打ち込まれて頭真っ白になりました(笑)
本番
本番前は必ず緊張するので、5分くらい前までにトイレを済ませ深呼吸をしてヘッドセットをしたまま待ちます。
少し時間があるときは教材を読んだり、挨拶の後に何を言おうかぼんやりと考えています。
挨拶
夜にレッスンを受けるときは繋がった後に「マガンダンガビ〜」で始めます。タガログ語で「こんばんは」だそうです。この一言で初めての講師は緊張が解ける時もあります。
私:マガンダンガビ〜
講師:Oh! +*><()&%$
私:(・・・やめて。マシンガン打ち込まないで・・・)
「おはよう」は知りません。(「こんにちは」はKamusta(カムスタ)らしいです)
我々もそうですが、自国の言葉で挨拶されると嬉しくなるのは同じようです。嬉しいと声のトーンが上がるのは世界共通なのか、何言ってんだかわからなくても喜んでくれているようです。相手が喜んでくれると自分も嬉しいですね。
「そこまで気を使うことはないんじゃないの?」と考える人はいると思いますが、楽しませてくれるより楽しませる方が楽しいので私はそうしています。
相手を楽しませるためにウケ狙いの言葉を言いたいのですが、なかなかアドリブでは出てこないので準備しておくことが大切だろうと思います。
オーバーアクション
教材の途中でロールプレイがあります。そこでは役者さんのように大げさにしたり、オーバーアクションをするようにしてます。これも準備しておかないと上手くいきません(笑)。完全ウケ狙いではないのですが、たどたどしくすると発音やリズムを直されます。これはこれで良いのですが、スムーズにいったほうが気分的にも楽になります。
発音がよくわからないような単語は「発音をチェックしてください」と言って確認を取るようにしてます。 お金を払ってやっているのですから、チェックしてほしいところは積極的にチェックしてもらうべきでしょう。
準備を活かす
私の教材では最後のエクササイズが質問に対する答えを言うところです。もう最初にカンニングしますと断ります。"This is cheat papers!"といって準備しておいたノートやプリントアウトした紙をカメラの前に出します。
答えのセンテンスがおかしいと判断されたら「もう一度言って」と返して修正を入れようとするので自分にとってももう一度考える必要もないですし、読み上げるだけなので楽ですね。
ただひとつ、カンニングしているのを知っているにもかかわらず答えから話を広げる講師は多いです。それ以上話せないというのに・・・。まぁこっちが仕掛けたこともあるのですが、返って傷口を広げることにもなります。ここが本当の英会話ですけど。
楽しく続けるには
アドリブこそが英会話と考えている人は少なくないと思います。もちろんビジネスの現場などではプレゼンの原稿や資料があっても全てがアドリブになることの方が多いでしょう。だからアドリブこそが英会話という考えは間違っていないと思います。
でも最初っからアドリブオンリーは辛すぎます。少なくとも私はツラかったです。最初は下準備なしで挑んでいて、ツラかったので「どうしたもんかなぁ?」と考えて、とりあえず本番で少しでも楽になろうと思って下準備をするようになりました。
当然下準備には時間がかかります。1時間くらいかかってます。場合によっては2時間くらいかかる時もあります。でもTOEICのテキストで勉強しているのとは違う発見があります。「これって英語でなんていうんだろう?」と考えるたり調べることで勉強になります。そもそも知らない単語があると会話にならないです。それにレッスンだけでは英語は上達しないと思います。自分で調べたり勉強したり覚えたりすることをしないと上達しないと私は思います。そして、自分で調べたり勉強したり覚えたりしたことが使えた時に楽しくなります。
楽しくないと続かないので、続けるために楽しくしようとしています。
ただそれだけです。